SENDAI CITY LIFE MAGAZINE

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J1再開記念!ベガルタ仙台の全選手をしつこいくらいに紹介する2020【GK・DF編】

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ついに今日、J1が再開するぞ~~~!!!!(うれしい)

待ちに待った最高の週末だ~~~~!!!!(うれしい)

俺たちのJリーグが帰ってきた~~~~!!!!(ほんとうにうれしい)

 

気を取り直しまして。仙台生まれ仙台育ちの私は、20年来のベガルタ仙台のサポーターです。ファンになったきっかけは2000年の仙台スタジアムでの浦和戦。小林康剛の2ゴールで、J1から降格してきた最強・浦和レッズをギリギリまで追い詰めたベガルタの雄姿を見て、それからずっとサポーターです。

20年ずっと、スタジアムに通い、子どもの頃のヒーローは財前宣之。憧れた岩本輝雄フリーキック山田隆裕と手を繋いで入場し、ベガルタキックでゴールを決め、降格で涙を流し、佐藤寿人のロスタイム2ゴールに熱狂し、マルコスとの別れを惜しみ、梁勇基になりたいと思い、萬代宏樹に夢を見て、千葉直樹を愛で続け、中原貴之に惚れ、ケースデンキスタジアムのAURAに沸き、カントリーロードに思いを乗せ、鎌田次郎のヘッドに泣き、太田吉彰のゴールに泣き、ウイルソンと赤嶺に心酔し、ファーサイド菅井直樹を待ち望み、ハモンロペスにロマンを感じ、関口訓充の帰還に心を震わせ、埼玉スタジアムで届かぬ栄冠を思い、西村拓真とシュミットダニエルをユアスタから送り出し、そうやって、ずっとベガルタを愛し続けてきました。

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そんな私が、今年のベガルタの頼れるメンバーを紹介します。これを見て試合に備えましょう!今回はGK・DF編です!

 

GK

21 関憲太郎

どんな時でも準備を怠らないMr.プロフェッショナル。

高校時代、前橋育英で控えGKだったものの、腐らずに練習を続けている姿を見た国見高校の小嶺監督が引き抜き、転校させた上で平山相太らと全国制覇を成し遂げた、というプロすぎるエピソードがあります。

公称178cmとGKとしてはかなり小柄ながら、抜群の反射神経と前に出る姿勢でゴールを死守する姿が胸を熱くさせます。去年はルヴァン杯で下顎骨骨折の重傷を負うも見事カムバック。他チーム(特にJ2)なら間違いなく正守護神になれる彼ほどの実力者が控えに居てくれる安心感、ほんとに半端ない。

今年も頼れる第2GKとして、至近距離のシュートを止めまくる抜群のスーパーセーブと、高めのミドルシュートに手が届かずやられる姿をセットで見たいものです。

 

22 川浪吾郎

ある時は記者、ある時は板前、ある時はスキンヘッドにもなる、もはや本職がムードメーカーな人。地元テレビ局の番組では必ずと言っていいほど起用され、シャイな選手が多いベガルタにはなくてはならない存在です。

控えGKとしてベンチ入りした際はピッチ内アップ時からサポの応援を煽りまくり、ゴールが決まればピッチサイドで誰よりも喜ぶ姿がいつも印象的です。 もはやサポーターの鑑。誰もが愛し愛される男、それが吾郎。

もちろんGKの実力も十分。安定の柏ユース育ちのGK。柏はすごい。試合に出なくとも、ずっと仙台に居続けてほしいと多くのサポーターが思っています。

 

24 小畑裕馬

ユースから昇格した高卒GK。16歳の頃からトップチームに2種登録されておりサポーターにもお馴染みの存在です。 武器は高精度のキックで、フィールドプレイヤーの経験もある足元の巧さを持つ、まさに現代的なGK。

なんと、スウォビィクの負傷により再開初戦はスタメン大抜擢の可能性あり。高卒ルーキーでいきなりJ1の試合に出場するGKなんて、正直聞いたことないぞ。将来の正守護神として大いに羽ばたいてもらいたいものです。

ユースからの昇格は4年ぶり。既に年代別代表にもコンスタントに名を連ねており、期待は高まります。登米市出身ですが、榴岡小から東華中に進んだバリバリの仙台っ子。 ベガルタ歴が長いので、応援歌を歌いながら「ちゃんと手洗いが出来る」ところが推せます。

 

27 ヤクブ・スウォビィク

シュミット・ダニエルのシント・トロイデン移籍が決まった時、ちょうど関憲太郎も怪我で離脱中であり、不安な気持ちを抱えたサポーターは多かった。しかしどうだ。高桑大二朗林卓人六反勇治シュミット・ダニエルと、日本代表クラスのGKを見続け目の肥えたサポたちが唸った。これは本物だ、と。

前任者より足元の技術では劣るものの、身体能力と細かなポジショニングを生かしたファインセーブの連続、うるさすぎて心配になるくらい味方を鼓舞する熱さ、かつピッチを離れてもナイスガイと、さすが入団会見で「私は素晴らしいGKです」と自画自賛しただけのことはあります。

愛称は「クバ」。今年は入団時にも希望した背番号27に変更。オフでのポーランドメディアでのインタビューには泣かされた。好きだぜ、クバ! できればずっと仙台で!

ヤクブスウォビィク 日本でのサッカー人生|とーれす|note

 

35 イ・ユノ

まだ21歳の韓国人GK。昨年は福島ユナイテッドFCに貸し出されるも、仙台ユース出身の堀田大暉が正GKだったため出番なし。堀田君の活躍は嬉しいけど複雑な気持ちだなと思っていたら、ユノ君もJ3の厳しい環境で通訳無しの中で頑張り続けた結果、日本語がメキメキと上達し、今では通訳いらないほどペラペラに。若い子には旅をさせておくものですね。

今年は主に小畑と切磋琢磨して技を磨くことになるのか、あるいはどこかのタイミングで育成型期限付き移籍するかだと思いますが、地元の高校を中退してまで入団してくれた選手なのでいつかクバぐらいの選手になることを信じて長い目で見続けようと思っています。

→と思っていたらガンバ大阪にレンタル。ガンバ大阪U-23でスタメンを張れるようにがんばってほしい。 と思っていたら右膝内側半月板損傷で長期離脱の報せ。こんな悲しいことはない。焦らずリハビリを頑張ってほしいです。

 

DF

2 パラ

ブラジルのボタフォゴSPから加入した左サイドバックボタフォゴといっても、ブラジルにはボタフォゴと名の付くクラブが複数あるようで、かつてベガルタに所属していたウィリアンやジョニウソンやシュウェンクがベガルタの前に在籍していた方のボタフォゴ(通称ボタフォゴFR)ではない。なお、ウィリアンとジョニウソンはベガルタ退団後にボタフォゴSPにも在籍したことがある。知らんがなって感じですけどね。ボタフォゴSPのSPはサンパウロの略だそうです。

今年のベガルタは本職左サイドバックが彼しかおらず、当然かかる期待は大きいのですが、名前が「パ」から始まる左利きのサイドバック……ウッ頭が……!まさかコーラが好きとかではないだろうな!?

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蘇る前世の記憶(パラ選手とは無関係のコーラです)

 

4 蜂須賀孝治

生え抜きの右SB/WB。なんとなく永遠の若手っぽい選手ですが、2012年から在籍し、今年で30歳に。ベテランプレーヤーの域に達しています。去年は副キャプテンも経験。 在仙テレビ局にも数多く出演し、インスタグラムでも精力的に発信を行うなど、チームの広告塔としての役割が板についてきました。

若手時代は度々怪我で長期離脱をしていたものの、懸命なリハビリで復活し、ここ3年は出場試合数も29、28、32試合と、安定して通年プレー。頼り甲斐のある性格で、将来のフロントあるいはコーチングスタッフ入りも見えてきました。ぜひ仙台に永住してもらいたいものです。

プレースタイルはモイーズも大喜びのクロス・クロス・クロスのストロングスタイル。オープンプレーからのクロス数は毎年トップクラス。数打ちゃ当たるの精神で、ハイライトだけを確認する他サポからは「蜂須賀はクロスが上手い」と思われているものの、実際はピンキリです。上手いときは超上手い。

サイドの選手にしては背が高く(180cm)、緊急回避のロングボールの当てどころになったり、セットプレー時のターゲットになるのも魅力。プロ通算7ゴールのうち6ゴール決めた2018年のような謎得点力の復活にも期待しています。

 

13 平岡康裕

頼れるベテランCB。衰え知らずのブロック性能で身体を張り続ける守備の要。足元が器用でないシマオに代わり、ビルドアップの中心も担っています。元々は守備の堅い選手というイメージでしたが、渡邉監督時代に右CBを経験してからは、年に数回エゲツないオーバーラップも見せてくれるようになりました。スルスルと右サイドを上がってクロスを上げる、あれは本当に平岡なのだろうか。

守備面に関して言えば、なんというか平岡は居てくれるだけでありがたいというか、見ていて気持ちが良いというか、平岡がやられるならもう仕方ないかな、くらいの気持ちで見ている節があります。決して代表クラスとまではいかないものの、シマオと組んでも穴にならないどころか弱点を補ってくれる優秀すぎるセンターバック。今のベガルタに彼以上の日本人CBが来ることは正直考えにくいので、文句なしのスタメン。

30歳を超えてもなお成長を続けてついに辿り着いたJ1通算300試合出場。去年は待望のベガルタでのリーグ戦初ゴールも決めました。今年もシマオ・クバと作り上げる要塞でクリーンシートの山を築き上げてくれるはず。年齢も年齢なので、無事に怪我なく1年過ごしてもらいたいものです。

 

16 吉野恭平

バリバリの地元出身プレーヤーが加入。去年の道渕といい、最近のベガルタは地元出身の選手を少しずつ増やしているところに好感が持てます。中学時代、仙台では有名なACアズーリで主将を務め、チーム初のクラブユース選手権全国大会に貢献。ACアズーリ出身で初のプロ選手となり、ACアズーリの監督である鈴木武一(初代ベガルタ監督・DAZNでホーム戦の解説をよく務めている)も大いに喜んだそうです。そんな鈴木武一は中学時代の吉野にヴェルディユースに行くことを勧めたという。ベガルタユースじゃないんかい。吉野も素直にヴェルディユースの入団テストを受け、見事合格。中島翔哉前田直輝らのいた黄金世代で主将を務め、プレミアリーグEAST優勝に貢献。ベガルタユースじゃなくて良かったのかもしれない。

富田晋伍の後継者として椎橋と争ってもよし、3バックの真ん中として常田と争ってもよし、定位置を掴み切れない若手にとっては相当な刺激になりそうな補強です。

Twitterに載せていた岩本輝雄さんとの2ショット、エモですね。地元選手はこれがいい。

 

23 シマオ・マテ

2019年ベガルタ流行語大賞ぶっちぎり1位はカニマンボ。モザンビークの現地語で「ありがとう」を意味するこの言葉を、島尾様に向かって我々は何度も拝みながら唱え、本人もまた数々のインタビューで口にしたのでした。(この1年間、シマオからの公式コメントは必ずカニマンボで締められたのは、広報さんのファインプレーでもある)

当初は日本のサッカーのスピード感に慣れなかったものの、チームが4バックに布陣変更し、CBに固定されるとそのバトル性能を遺憾無く発揮。特にパワー系のFWと相性抜群で、ジョーやディエゴ・オリヴェイラなど、相手のエースをことごとく完封する姿はまさに鉄壁。圧倒的な存在感で、先発出場22試合ながら監督および選手による投票で優秀選手賞を獲得しました。さすがラ・リーガを経験している選手は違う。

彼とクバの存在はベガルタを堅守速攻の道に走らせ、結果として渡邉監督退任、木山監督就任に繋がるのですが、その道の正しさを祈りながらのシーズンになります。現在は怪我で離脱中で復帰は8月末の予定。何はともあれ、カニマンボ!

 

26 浜崎拓磨

地域リーグから叩き上げでJ1にやってきた選手。前所属の水戸でもレギュラーではない(昨年の出場は6試合)今年27歳の右サイドバックと、どうして獲ったんだ?左の志知ではなく?的な声を一発で黙らせる、中村航輔からゴールを奪ったフリーキック。どうですか。

評判によると正確なキックが武器なようで、6試合で1ゴール2アシストという右サイドバックとして異常なスタッツ。速いクロスが蹴られて、CKからのアシストも得意。飛び道具的な使い方で、ベガルタに新たな攻撃パターンが生まれるかもしれないですね。

イケメンという理由だけで、知名度ゼロなのにCamCamとのコラボ動画に出ていた。いや飛び道具すぎるだろ。

  

31 照山颯人

昨季はルーキーながらルヴァン杯のグループステージ全試合に出場。本職はセンターバックだが、不慣れな左SB起用にも応えた。さすが安心の柏アカデミー育ち。柏はすごい。

本来は足元の技術とキック精度が武器のセンターバックで、右利き。今年もチーム事情からルヴァン杯で左SBをさせられそうだけれど、ベガルタで若いうちに左SBをやっていた田村直也富田晋伍二見宏志は最終的に別のポジションで花開くことになるので、これも何かの修行だと思って頑張ってほしいものです。顔の似ているお兄さんは一橋大学ラクロスをやっていた。

一橋大学男子ラクロス部 SERPENTS

 

33 常田克人

高精度のフィードを誇る現代型センターバック。貴重な左利きでもあります。うちのラポルトです。昨季、ついに定位置を掴みかけたものの、守備の最終局面でたびたび寄せの甘さが見られ、平岡・シマオコンビに取って代わられてしまう。ポテンシャルの高さは言うまでも無く、チームに余裕があれば1年間がっつりJ2に貸し出して育てておきたかった逸材ですが、もしかしたら3バックをやるかもしれないことを考えると手放せない選手でもあり、そのあたり編成って難しいですねえと思ったりもします。

その編成のあおりを受けまくって去年後半から左SBに挑戦中。今年はシーズンインから選手代表としての仕事を多くこなしており、結団式ではスピーチを行い、必勝祈願では玉串を捧げました。が、プレーシーズンから不安定なプレーぶりを露呈すると、あれよあれよという間に松本山雅FCにレンタル決定。来年には長身の大卒CBの獲得も内定しているので実は崖っぷちなんだけど、それに気付いてなさそうな移籍コメントで我々をさらに不安にさせています。がんばってよ常田!

出場すれば精度抜群のサイドチェンジでスタジアムを沸かせてくれる、日本ではあまり見ないようなスケールの大きいセンターバックなので、どうにかブレイクの兆しを掴んで来て欲しい。名前の読み方は「ときだまさと」で、「つねだ」でも「ときた」でも「かつひと」でもないので注意。お姉さんは昨季まで長野に本拠地を置くVリーグ2部のルートインホテルズブリリアントアリーズでバレーボールをやっていたが退団。入れ違いとなっています。

 

36 柳貴博

パラのフィット不足、常田の不振により、開幕3日前にFC東京から緊急補強した長身サイドバック。木山監督の元でプレーした経験があり、いきなり開幕スタメン。しかも慣れない左サイドで、期待以上の攻撃性能を見せてくれました。

なんとなく身体能力任せな雰囲気のある守備は気になるものの、蜂須賀と柳が両サイドに位置すると全員180cm超えの4バックが完成してなんだかロマンのある感じになるのでうれしい。でもまあ、なんかあの感じなら石原にもサイドバックやれるのでは?と木山監督も思ったのかもしれない。やっぱりちょっと守備不安じゃないですか?めちゃくちゃスライディングばっかしてませんでした?実はセンターバックもできる、との話なのだが、怖くて仕方ない。

ただ、いい選手であることは間違いないので、1年間定位置を掴んでそのまま完全移籍してもいいんだよ。FC東京→レンタル→完全のルートはいつでも開かれている。松下年宏赤嶺真吾三田啓貴という偉大な先輩の背中を是非追ってほしいのです。

 

39 金正也

キム・ジョンヤ。年間10数試合に出てくれて、十分なクオリティを保つ控えセンターバックは素晴らしいぜ。前所属のガンバから頂いた取扱説明書からは「いい選手だけど致命的なポカが多い」と書いてありましたが、全然ミスしないし、足元上手いし、たまにドリブル突破からスルーパスまで見せてくれるし、めちゃくちゃいい選手じゃないですか。と思って見ていたらやっぱりミスをして、そのあたりが定位置を掴めない理由だったりします。

ジョンヤと常田のCBコンビはボール保持全振りという感じで見ていて最高にエキサイティングだったのですが、マンチェスターティファンの私でもいつかまたあんな景色を見たいなとは別に思いません。

仙台育英サッカー部出身のパンサー尾形さんがテレビ番組でベガルタのユニフォームを着るときは大体自分のギャグにかけて「39(サンキュー)番」のものを着ているのですが、別にジョンヤのことを応援しているわけではなさそうなのが良いよね。サンキュー!

 

 

※MF・FW編は近日公開予定!