SENDAI CITY LIFE MAGAZINE

仙台で暮らす、東北で生きる

2020-01-01から1年間の記事一覧

神田伯山の『ボロ忠売出し』が深海にいた自分を救い上げてくれた

2020年の2月。わたしは、どん底という言葉が軽く聞こえるくらいに、深い深い底に落ちていた。 新卒で入った会社で、激務と叱咤とストレスにより心が壊れ、3ヶ月で契約満了になった。そのあと始めた仕事も続かず、いろんな人の期待を裏切って、簡単な受け答え…

J1再開記念!ベガルタ仙台の全選手をしつこいくらいに紹介する2020【GK・DF編】

ついに今日、J1が再開するぞ~~~!!!!(うれしい) 待ちに待った最高の週末だ~~~~!!!!(うれしい) 俺たちのJリーグが帰ってきた~~~~!!!!(ほんとうにうれしい) 気を取り直しまして。仙台生まれ仙台育ちの私は、20年来のベガルタ仙台…

中合福島店(辰巳屋ビル)を歩く

福島駅東口に降り立つと真っ先に見えてくる、10階建ての美しい建造物。福島が誇る老舗百貨店・中合が入居する辰巳屋ビルだ。 1973年に竣工され、地下1階から地上7階までは中合、8~10階はホテル辰巳屋として、長年福島市民に愛されてきた。ホテルも入居する…

『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ 著/斎藤真理子 訳(筑摩書房)

『82年生まれ、キム・ジヨン』は2016年に韓国で刊行され、ベストセラーとなったチョ・ナムジュによる小説で、日本では2018年に斎藤真理子の訳によって筑摩書房より出版された。また、映画化がされており、日本では2020年10月に上映される予定だ。 筑摩書房 8…

建物の繋ぎ目を愛でる(盛岡肴町・旧ななっく、中三、川徳本店編)

盛岡駅からまっすぐ歩いて約30分。中津川を越え、岩手銀行赤レンガ館を過ぎると見えてくる、肴町商店街の入り口の大きな建物。それこそがかつてのNanak(以下、旧ななっく)であり、かつての川徳本店、および中三盛岡店だ。過去5回以上の増築を経て、まるで…

自粛をつづけるということ(仙台で考え中)

6月になってもなお飲食店に行くのを控えている。理由はいくつかある。 職場が在宅勤務不可かつ人が密集しやすいことから、自身がいつ感染していてもおかしくないことが、自粛を続ける一番の理由になる。感染を広げる側に自分がなり得る。自分が「感染してい…

公園でコーヒーを飲む(SENDAI COFFEE STAND×肴町公園)

公園でコーヒーを飲む。ただそれだけの贅沢。 本日のコーヒーは、SENDAI COFFEE STANDのコールドブリュー(COLD BREW)。色素の薄い水出しのアイスコーヒーが、よく晴れた日の光に照らされて輝きだす。この焦茶色の美しさに惚れている。大きな氷がゴロン、と…

爾後の回想のために生きている(仙台で考え中)

ふと気が付くと昔のことを考えている。百貨店の屋上遊園地や廃線になった鉄道、1970年代の広告ポスター、今は無き純喫茶の内装写真、オート三輪の自動車、全照明式の丸ボディのエスカレーター。 かつてそこにあったもの。そこにあった暮らし。交わされた言葉…

街を美術館にする(Rooo Lou Exhibition “Room”)

新型コロナウイルス感染症の影響で、美術館も営業休止や営業縮小が多くなっています。休日に外出するのも憚られ、なかなか美術館に行けない日々ですが、ここでみなさんに提案があります。 街を美術館にしましょう。 はて。何を言っているのか、と思ったみな…

たったひとつのツイートを当てる

当ててみたい、たったひとつのツイートを。 自粛生活も3か月近くが経とうとしています。遠隔で多くの人と会話が出来るオンライン通話も、正直そろそろネタ切れ気味になってきた感があります。そんなオンライン通話を盛り上げるゲームを考えました。 「たった…

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生(河出書房新社)

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい。印象的な題名と、イラストレーター・umaoさんによる、かわいらしいけれどなにかを訴えかけてもいそうな装画に惹かれ、大阪にあるtoi booksさんの通販で購入した。 toi books (@toibooks) | Twitter 表題作「ぬいぐるみと…

建物の繋ぎ目を愛でる(仙台・藤崎編)

※この記事はデイリーポータルZ新人賞に応募するものです(https://dailyportalz.jp/special/rookie2020/) 写真中央、床と床をつなぐ金具部分が今日の本題。 建物の繋ぎ目を愛でたい。 異なる建物同士をつなげるために、電車の連結部分のような金具が設置さ…

『ちいさなまんが集 その2 グリーンピース』かみやさき

盛岡にあるCyg art galleryで購入した、ほんの40ページほどのちいさなまんが集。作者はかみやさきさん。群馬県出身で、山形にある東北芸術工科大学を卒業している。 1ページに3コマずつの、短いまんがが4篇収録されている。和綴じで丁寧に手づくりされていて…

いつかはいつか(仙台で考え中)

緊急事態宣言が解除されてからも、私の自粛生活はつづいている。飲食店や居酒屋に憂慮なく行ける日はまだまだ先な気がしていて、好きだった旅行にも、いつ行けるかわからない。 SCLMは仙台や宮城の素晴らしい場所を紹介したいと思ってはじめたけれど、外出が…

東京に住む先輩に、仙台から仕送りをする

仙台で学生生活を送る中で、ありがたいことに、かけがえのない先輩とたくさん出会うことができた。多くの先輩たちは仙台を離れてしまい、なかなか会う機会がないが、SNS上などで交流をしたり、ときどきいっしょに旅行に行ったりしている。 これは3年前にみん…

『うたうおばけ』くどうれいん(書肆侃侃房)

人生はドラマではないが、シーンは急にくる。 盛岡市在住の会社員/作家・くどうれいんさんの最新エッセイ集。前作『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』がリトルプレスとしては異例の7400冊以上の売り上げとなり、先日まで『POPEYE』(マガジンハウス)…

『なくてもよくて絶え間なくひかる』宮崎夏次系(裏少年サンデーコミックス)

僕だけの風景と思っていたもの。記憶のどこかで、絶え間なくひかっているもの。それはきっと—— ―『なくてもよくて絶え間なくひかる』宮崎夏次系 より 宮城県出身・在住の漫画家、宮崎夏次系。『なくてもよくて絶え間なくひかる』は、宮崎夏次系が描く「新時…

元通りにはならない、から(仙台で考え中)

仙台は新緑の時期が最も美しいと思う。 緊急事態宣言が解除された。まだまだ不要不急の外出は避けなければいけないけれど、よく晴れた日に、仕事のついでに少しだけ定禅寺通りを散歩する。木々に陽の光が当たって、若々しい緑の葉のひとつひとつが映える。降…

【ランチ】仕事に忙殺された私を〈土産土法 さかな亭〉のふぐ唐揚げ定食が救ってくれた

仙台駅から歩いて15分。サンモール一番町から路地に入ったところに、文化横丁という飲み屋街がある。焼き鳥屋やバー、居酒屋などが立ち並び、夜になると賑わいを増す文化横丁だが、近隣にオフィスビルが林立していることもあって、ランチ営業を行うお店も多…

【おうち時間】これはわたしのためのごちそう。〈仙臺 くろく〉の「#おうちで自家製麵」をつくる

新型コロナウイルス感染症によって長引く自粛期間。おうちで食べるご飯もいいけれど、やっぱりたまにはプロの作る料理が食べたい。そんなとき、〈仙臺 くろく〉の「おうちで自家製麵」なら、簡単に店舗の味が楽しめます。

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