SENDAI CITY LIFE MAGAZINE

仙台で暮らす、東北で生きる

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中合福島店(辰巳屋ビル)を歩く

福島駅東口に降り立つと真っ先に見えてくる、10階建ての美しい建造物。福島が誇る老舗百貨店・中合が入居する辰巳屋ビルだ。 1973年に竣工され、地下1階から地上7階までは中合、8~10階はホテル辰巳屋として、長年福島市民に愛されてきた。ホテルも入居する…

『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ 著/斎藤真理子 訳(筑摩書房)

『82年生まれ、キム・ジヨン』は2016年に韓国で刊行され、ベストセラーとなったチョ・ナムジュによる小説で、日本では2018年に斎藤真理子の訳によって筑摩書房より出版された。また、映画化がされており、日本では2020年10月に上映される予定だ。 筑摩書房 8…

建物の繋ぎ目を愛でる(盛岡肴町・旧ななっく、中三、川徳本店編)

盛岡駅からまっすぐ歩いて約30分。中津川を越え、岩手銀行赤レンガ館を過ぎると見えてくる、肴町商店街の入り口の大きな建物。それこそがかつてのNanak(以下、旧ななっく)であり、かつての川徳本店、および中三盛岡店だ。過去5回以上の増築を経て、まるで…

自粛をつづけるということ(仙台で考え中)

6月になってもなお飲食店に行くのを控えている。理由はいくつかある。 職場が在宅勤務不可かつ人が密集しやすいことから、自身がいつ感染していてもおかしくないことが、自粛を続ける一番の理由になる。感染を広げる側に自分がなり得る。自分が「感染してい…

公園でコーヒーを飲む(SENDAI COFFEE STAND×肴町公園)

公園でコーヒーを飲む。ただそれだけの贅沢。 本日のコーヒーは、SENDAI COFFEE STANDのコールドブリュー(COLD BREW)。色素の薄い水出しのアイスコーヒーが、よく晴れた日の光に照らされて輝きだす。この焦茶色の美しさに惚れている。大きな氷がゴロン、と…

爾後の回想のために生きている(仙台で考え中)

ふと気が付くと昔のことを考えている。百貨店の屋上遊園地や廃線になった鉄道、1970年代の広告ポスター、今は無き純喫茶の内装写真、オート三輪の自動車、全照明式の丸ボディのエスカレーター。 かつてそこにあったもの。そこにあった暮らし。交わされた言葉…

街を美術館にする(Rooo Lou Exhibition “Room”)

新型コロナウイルス感染症の影響で、美術館も営業休止や営業縮小が多くなっています。休日に外出するのも憚られ、なかなか美術館に行けない日々ですが、ここでみなさんに提案があります。 街を美術館にしましょう。 はて。何を言っているのか、と思ったみな…