SENDAI CITY LIFE MAGAZINE

仙台で暮らす、東北で生きる

いつかはいつか(仙台で考え中)

緊急事態宣言が解除されてからも、私の自粛生活はつづいている。飲食店や居酒屋に憂慮なく行ける日はまだまだ先な気がしていて、好きだった旅行にも、いつ行けるかわからない。

SCLMは仙台や宮城の素晴らしい場所を紹介したいと思ってはじめたけれど、外出ができない日々と、このwebマガジンのコンセプトは相性がよくない。こたつ記事(実体験もなく取材や調査もしないまま、インターネットやテレビといったメディア上で流通している情報のみを収集、再構成して書く記事のこと)は書かないと決めている。テイクアウト情報を扱うのもいいかなと思うけれど、テイクアウトをするために外出するのは本末転倒な気がするので、職場近くのお店に限られる。

私は何を書きたいのかを、ここ数日考えている。こうしているあいだにも、いつか行きたいと思っていたお店が閉店した。本の感想を書いたり、コラムを書いたり、それはそれでいいけれど、守りたいもの、残したいものがなくなっていくのを見つめるだけなことが悔しくてたまらない。もう緊急事態宣言が解除されていて、宮城県内は28日間連続で新規感染者が確認されていないのだから、混み合うお店や飲食店に行ったっていいのではないか、という気持ちもある。

正解はずっとわからない。正解を出さなくてもいいと思う。自分なりにできることを探していく。私の好きな仙台は、こんなことでなくなりはしない。